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2014年 06月 24日
入院中、ステロイドが効かず結構ショックだったものの、新治療ということでプログラフ(タクロリムス)の点滴治療が効いてあっという間に緩解に漕ぎつけたわけだが、この薬は副作用が強く、また食べ合わせ・飲み合わせでNGなものもあり扱いが多少面倒。 薬のことはもちろん、潰瘍性大腸炎の治療方法や原因の推察、免疫学などなど、色んな文献を漁って得た知識のなかでも一番探しにくかったこの情報を知ってる限りまとめておくことにするよ。(※当然、記載内容に責任は負えませんのであしからず) 【食べ合わせ・飲み合わせ】 グレープフルーツやはっさく、レモンの皮など、柑橘系の果物のいくつかは、薬の効果を高め過ぎて(=効かなくなる)からダメなんです。以下、ダメ、もしくは限りなく控えておいた方がいいかなと俺が思うものを列記。どっかで拾った情報なんだが情報源はどこだか忘れたスミマセン。 <果汁・果実・果皮ともにNG=控えるべきもの> グレープフルーツ だいだい ぶんたん はっさく 金柑 夏みかん スウィーティー メロゴールド ばんぺいゆ レッドポメロ サワーポメロ メキシカンライム パール柑 三宝柑 <果実のみOK=果皮はNG、果汁も皮が含まれることが多いからNG> レモン 日向夏 スウィートオレンジ <すべてOK> 温州ミカン(いわゆる冬みかん) ゆず かぼす すだち ネーブルオレンジ ぽんかん いよかん デコポン そもそも、なぜグレープフルーツ等がダメなのかというと、プログラフは、腸のなかで代謝酵素チトクロームP450(CYP)というたんぱく質の中でも主に『CYP3A4』という物質によって代謝(=分解されて無毒化)されるんだが、グレープフルーツ等に含まれる『フラノクマリン誘導体』という物質が『CYP3A4』の働きを阻害してくれちゃうため、プログラフが分解されにくくなってしまうからなんだそうだ。 プログラフが腸で分解され難くなるということは、分解前に腸で吸収されて製剤時に設計した吸収量を超えてしまうことになり、そのため、血液内に溶け込むタクロリムスの量が想定より増えて血中濃度が高くなってしまうため効かなくなる、という仕組み。 (プログラムは血中濃度が一定の範囲の間でのみ効果を発揮する。濃くなったり薄くなると効かなくなるという類いの薬。ちなみに血中濃度を範囲内に保つため12時間ごとの服用が必須。また用量も医者が月に一度の採血で濃度を見て厳密に決められる) あと、俺は全く見たこともないんだがセイヨウオトギリソウ( セント・ジョーンズ・ワート)もダメらしい。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- それからついでに、他の薬との飲み合わせも色々制限があるからついでに書いとく。プログラフ服用中は以下の薬は飲んじゃダメとのこと。 免疫を抑制してるから風邪や感染症に罹りやすいにも関わらず、これらが含有されてるかも知れないから市販の薬は飲めないし、風邪ひいたら副作用の原因も探らなければならないから掛かりつけの担当医(または病院)に診てもらわなければならない。おれの場合は東京医科歯科大学医学部付属病院潰瘍性大腸炎治療センター。長い。 【飲んじゃダメな薬】 別の免疫抑制薬(シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)) 肺高血圧症治療薬(ボセンタン(トラクリア)) カリウム保持性利尿薬((アルダクトンA等)) 生ワクチンの予防接種 抗てんかん薬(テグレトール、フェノバール、アレビアチンなどなど) 抗生物質(エリスロマイシン、ジョサマイシン、リファンピシンなどなど) アゾール系抗真菌薬(イトリゾール、イトラコナゾール、フルコナゾールなどなど) カルシウム拮抗剤(ニフェジピン、ニルバジピン、ニカルジピン、ジルチアゼム) 高血圧の薬のカルシウム拮抗薬(ニバジール、ヘルベッサー、ワソラン) HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル) 抗不整脈薬(アミオダロン、アンカロン) 抗結核薬(リファンピシン(リファジン、リファブチン、ミコブティン)) 抗肝炎ウイルス薬(テラプレビル、テラビック) その他(ブロモクリプチン、ダナゾール、エチニ、ルエストラジオールなどなど) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 最後に、副作用。副作用は製剤メーカーから色々情報が出てるからたとえば以下のようなサイトで検索すれば分かる。色々たくさん書いてあるけど、なんかあらゆる症状が出る可能性があるみたいなので、何か変化があったら即主治医に相談、ということになる。 【重い副作用】 腎臓の重い症状(尿が少ない・出ない・濁る・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛など) 心筋障害(胸の痛み・圧迫感、息苦しい、疲れやすい、むくみ、体重増加、動悸) 神経系障害(ふるえ、けいれん、うまく話せない、混乱状態、もうろう状態、意識の乱れ) 脳卒中(頭痛、めまい・ふらつき、片側の手足のしびれ・まひ、力が入らない、うまく話せないなど) 血栓性微小血管障害(皮下出血(血豆・青あざ)、出血傾向、疲れやすい、むくみ、尿量減少) 重い血液成分の異常(発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や出血傾向) イレウス(腸閉塞)(お腹が張る・膨れる、吐き気、吐く、便秘、腹痛) 重い皮膚・粘膜障害(発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿むなど) 呼吸困難(息苦しい、呼吸が荒い) 間質性肺炎(から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱) 重い感染症(発熱、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、けん怠感、下痢、皮膚がピリピリ痛い、水ぶくれなど) 横紋筋融解症(手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿) 膵炎(上腹部~背中の強い痛み、吐き気、吐く) 高血糖、糖尿病(異常にのどが渇く、水をがぶ飲み、多尿、頻尿、体重増加または減少) リンパ腫、皮膚がん、その他の悪性腫瘍(リンパ節のはれ、発熱、食欲不振、体重減少、出血傾向など) 【その他】 血圧上昇、ふるえ、頭痛、ほてり、吐き気、吐く、腹部膨満感、腎臓・肝機能値の異常、 高カリウム血症、高尿酸血症、高脂血症、低マグネシウム血症 以上
by ag749s
| 2014-06-24 20:45
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